乳牛では高い繁殖性が求められる。卵巣予備能の低い個体は繁殖性が低く、対応が必要である。そこで、国内における通常の乳牛飼養管理下における母体由来テストステロンを介した産子の卵巣予備能低下リスクを解明することを目的とし、研究を実施した。 本研究により、通常の飼養管理下における産子の卵巣予備能低下リスクとして、「母牛が未経産牛であること」および「妊娠4および5ヶ月目での母体血中テストステロン濃度が高いこと」が存在することが明らかとなった。また、飼養管理の変更により母体血中テストステロン濃度が変わることも明らかとなったが、産子の卵巣予備能にまで影響が及ぶような手法を示すまでには至らなかった。
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