研究実績の概要 |
研究代表者がこれまでに確立した代表的な動物トリパノソーマ病であるナガナ病(Trypanosoma congolense, T. brucei brucei), スーラ病(T. evansi), 媾疫(こうえき)(T. equiperdum)及びヒトアフリカトリパノソーマ症(T. b. rhodesiense, T. b. gambiense)に対する薬剤スクリーニングによる新規抗トリパノソーマ化合物の探索とそれらの作用機序の解析のためのトランスクリプトームデータの解析を行っている。 今年度は昨年までに取得したT. equiperdumのトランスクリプトームデータの解析とその成果を国際学会での発表を行った。今後はさらなる薬剤探索とそれで見出された有用化合物の類縁体を用いたシード化合物の最適化、さらにはこれまでの研究で見出された新規抗トリパノソーマ化合物候補の動物モデルでの検証と作用機序解析を進めることでトリパノソーマ症治療薬の開発が期待される。
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