本研究は、インフルエンザウイルスのRNP複合体が、転写過程でどのように構造を変化をさせながらmRNAを合成するのか、転写機構ならびに転写装置の動作機構を明らかにすることを目的としている。転写過程の可視化には高速AFMを用いる。具体的には、1. リコンビナントRNP複合体を用いたin vitro 転写系の確立、2. 転写反応中のリコンビナントRNP複合体のライブイメージング解析、3. 転写活性の異なる変異リコンビナントRNP複合体を用いた解析、を組み合わせて研究を進める。 申請者は現在までに、リコンビナントRNP複合体を精製し、RIを用いて転写活性を、電子顕微鏡、高速AFMを用いて構造を確認している。現在は、高速AFMでのライブメージング観察に向けて条件検討を行っている。
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