研究課題
若手研究(B)
犬の悪性腫瘍の一つ「組織球肉腫」は現代の獣医学ではほとんどが根治困難であるとされ、その主な理由は極めて高い転移性である。転移研究では生体を用いた手法が重要であるが、組織球肉腫には有効な生体モデルが存在しない。本研究ではマウスの組織球肉腫の培養細胞をマウスの皮下に移植した腫瘍形成マウスを作出し、その極めて高い転移性を確認した。本研究成果は犬の組織球肉腫における転移メカニズムの解明に有益な生体モデルを関連研究領域に提供すると考える。
臨床腫瘍学