培養細胞を用いて継代が可能なToxoplasma gondiiを用いて得られた遺伝子組換え条件を元に、伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス(IBDV)のVP2遺伝子を導入したEimeria tenellaを得ることに成功した。遺伝子組換えE. tenellaのスポロゾイトをMDBK細胞に接種し、間接蛍光抗体法によって細胞内で発現する外来遺伝子由来蛋白質を確認する手法の確立にも成功した。VP2遺伝子を発現する遺伝子組換えT. gondiiを用いて、原虫の発現するウイルス蛋白質による鶏の免疫誘導能を確認したところ、IBDVの鶏体内での増殖に対して抑制的に働いている実験結果を得ることに成功した。
|