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2018 年度 実績報告書

黒毛和牛のエピジェネティクス制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 16K18814
研究機関九州大学

研究代表者

高橋 秀之  九州大学, 農学研究院, 准教授 (60549872)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード黒毛和牛
研究実績の概要

エピジェネティクス制御は胎児期や初期成長期の栄養環境により調節を受け細胞分裂後も継承される。しかしながら、黒毛和牛のエピジェネティクス制御機構についてはほとんど知見は得られていないのが現状である。そこで、哺乳期間のエピジェネティクス制御機構を明らかにするとともに、哺乳期に獲得した形質が次世代へ受け継がれるかを検討した。
「母牛が仔牛期に獲得した形質が次世代へ受け継ぐか」を確認するため、平成28年度で供試した母牛から生まれた新生仔牛を用い、分娩後90日間通常哺乳後、9ヵ月齢時まで試験を行った。経時的に体重測定を行い、肝臓中および骨格筋中のヒストン脱アセチル化酵素活性を行った。仔牛の体重は、強化哺乳された母牛から産まれた仔牛は代用乳摂取量が同等だったにも関わらず、通常哺乳された母牛から産まれた仔牛よりも増加した。母牛のヒストン脱アセチル化酵素活性は、強化哺乳区で減少した。一方で、強化哺乳された母牛から産まれた仔牛のヒストン脱アセチル化酵素活性は促進されていた。遺伝子発現は遺伝子の塩基配列によるもの以外にヒストンアセチル化あるいはDNAメチル化によって後付けの修飾が起こり遺伝子発現が調節されることが示唆されているが、本試験ではどの因子がチ調節を受けているか特定は出来なかった。今後はマイクロアレイ解析等を行い、体重増加に寄与する因子、また、母牛から受け継ぐ因子を特定する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Physiological Responses of Japanese Black Calves to Supplementation with Sodium Butyrate in Milk Replacer2018

    • 著者名/発表者名
      Toru Asahina, Kosuke Nakagiri, Yuji Shiotsuka, Tetsuji Etoh, Ryoichi Fujino, Nonomi Suzuki, Christopher D. McMahon, Hideyuki Takahashi
    • 雑誌名

      Food & Nutrition Journal

      巻: 4 ページ: 1-4

    • DOI

      10.29011/2575-7091. 100083

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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