本研究では早期肥育技術の確立のため、筋形成や脂質代謝に関与しているインスリン様成長因子-1(IGF-1)と糖・脂質代謝関連因子に焦点を当て、これらの因子がエピジェネティクス制御機構を受けるかを明らかにするとともに「母牛が仔牛期に獲得した形質が次世代へ受け継ぐか」についての基礎的知見を得ることを目的とした。代用乳を多給した母牛から生まれた仔牛の血中グルコース濃度哺乳期および育成期共に低下した。このことから、母牛候補牛に代用乳を多給することでグルコースの取り込みが高い仔牛の生産が可能となり、栄養素吸収能に優れた仔牛の生産が可能であることが示唆された。
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