研究課題
本年度は、昨年度までの調査を踏まえて、以下の3点について研究を行った。1.大都市近郊におけるバイオマスの総合利用について、その経済性を評価するモデルを開発し、里山、街路樹、庭木等の複数の木質バイオマス供給源を組み合わせて利用した場合の経済性を、千葉県柏市を対象として評価した。その成果を国際学会(International Urban Forestry Congress)で発表した2.上記の内容に関連して、ランドスケープの質的向上に資する管理シナリオを導入するなど、里山のバイオマス発生量推定の部分をさらに精緻化し、オンサイトおよび近隣住宅地におけるバイオマス熱利用のための潜在的バイオマス供給量を推定した。さらに、日本のバイオマス政策や世界的な再生可能エネルギーの動向を踏まえ、小規模バイオマス熱利用の課題や今後の見通しについてレビューを行い、定量的評価の意義を明確にした上で、国際誌(Journal of Sustainability Science, Springer)に投稿した3.アジア諸国、とりわけインドシナ諸国のバイオマス利用政策に関するレビュー論文の執筆に参加し、地域性にもとづく差異について考察を行った(Bruckman et al 2018)4.都市計画の教科書を分担執筆し、本科研の成果を、担当箇所(都市緑地計画)の内容に反映した(中島・村山・高見・樋野・寺田・廣井・瀬田 2018)
すべて 2018 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)
Forests
巻: 9 ページ: 223~223
10.3390/f9040223