キラル銅錯体/ハードブレンステッド塩基による7-アザインドリンアミドのアミドエノラート種、およびパラジウム錯体による求電子的π-アリル金属種が独立に発生・共存する系をデザインすることによりα-CF3アミドの触媒的不斉α-アリル化反応の開発に成功した。これにより、α-脱プロトン化が困難とされているアミド化合物のα位にエナンチオ選択的に炭素-炭素結合を形成する新たな方法論を提示することに成功した。反応により得られた光学活性なα-CF3-γ,δ-不飽和アミドは対応するCF3置換シクロプロパンへ誘導可能であり、本反応の医薬品化学におけるビルディングブロック構築法としての有用性を示すことができた。
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