核磁気共鳴イメージング (MRI)は天然同位体に利用可能であるため、腫瘍における化合物の蓄積を可視的に評価できる可能性を持つ。本研究ではがんに高発現するペプチドトランスポーター(PEPT)を標的とし、フッ素誘導体PEPT基質の核磁気共鳴イメージング (MRI)プローブとしての有用性を検証することを目的とした。結果として、PEPT1およびPEPT2に良好な基質の合成に成功し、そのうち良好なMRIプローブとして期待された化合物のマウスにおける体内動態特性を調べた。一方、MRI解析を行った結果、すい臓がん細胞の担がんマウスモデルでは腫瘍への良好な集積は確認されなかった。
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