研究課題
若手研究(B)
本研究では、PRMT5を標的とする心不全分子標的薬物治療の可能性を明らかにすることを目的とする。その結果、心臓特異的PRMT5過剰発現マウスにおいて、p300のHAT活性が亢進していた。PRMT5選択的阻害剤の投与により、圧負荷応答性心肥大の抑制、心不全の進展が抑制された。これらの結果から、PRMT5はヒストンアセチル化酵素p300を介して、心肥大反応および心不全を促進することが考えられる。
生物系薬学
本研究成果は、世界で初めてアルギニンメチル化酵素を標的とする心不全薬物療法の可能性を示した。これは学術的にはもちろん、いまだ十分とは言えない心不全薬物治療の新たな可能性を示しており、社会的意義も大きいと考える。