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2018 年度 研究成果報告書

高尿酸血症モデルマウスにおけるアルツハイマー病予防機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K18878
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 生物系薬学
研究機関帝京大学

研究代表者

富岡 直子  帝京大学, 薬学部, 講師 (60525814)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードアルツハイマー病 / 尿酸
研究成果の概要

尿酸は脳内で神経保護的に働き、パーキンソン病モデルマウスでは神経細胞死を抑制することが報告されている。本研究では、アルツハイマー病において尿酸が保護的に働くことを検証するためのツールとして、次世代型アルツハイマー病モデルマウス(AppNL-G-F/NL-G-F)と、尿酸分解酵素ウリカーゼのノックアウトマウスを組み合わせた複合変異マウスを樹立した。7~8ヶ月齢のマウスを用いてアミロイドβの免疫染色およびY迷路試験を行ったが、尿酸値をマイルドに上昇させたマウスにおいてアミロイドβの蓄積抑制や認知機能の低下の抑制は見られなかった。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

痛風患者においてアルツハイマー病の発症率が低いという疫学的報告や、他の神経変性疾患モデル動物における解析から、尿酸や尿酸代謝関連物質あるいは代謝酵素がアルツハイマー病の病態に関わっている可能性は高い。本研究では尿酸値の上昇がアミロイドβの蓄積を抑制する可能性は低いことを見出したのに加え、尿酸値上昇モデルの妥当性や認知機能異常解析の適切なタイミング等、尿酸とアルツハイマー病の関連を解析する上での今後の課題が明らかとなった。適切な尿酸値コントロールのエビデンスを得るためには、さらなる検討が必要である。

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公開日: 2020-03-30  

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