尿酸は脳内で神経保護的に働き、パーキンソン病モデルマウスでは神経細胞死を抑制することが報告されている。本研究では、アルツハイマー病において尿酸が保護的に働くことを検証するためのツールとして、次世代型アルツハイマー病モデルマウス(AppNL-G-F/NL-G-F)と、尿酸分解酵素ウリカーゼのノックアウトマウスを組み合わせた複合変異マウスを樹立した。7~8ヶ月齢のマウスを用いてアミロイドβの免疫染色およびY迷路試験を行ったが、尿酸値をマイルドに上昇させたマウスにおいてアミロイドβの蓄積抑制や認知機能の低下の抑制は見られなかった。
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