研究課題
若手研究(B)
漢方薬エキスに含まれる成分の網羅的情報であるメタボロームデータを用い,そのエキスが持つ薬効の強さを予測する手法の開発を目指し,本研究では,様々な基原種,産地のダイオウ,カンゾウから調製した大黄甘草湯エキスについて,腸内細菌によって生成する瀉下活性成分レインアンスロン(RA)量を,エキスのメタボロームデータから予測するモデルの構築に成功した.
分析化学
本成果は,漢方処方エキス成分の網羅的情報であるメタボロームデータを利用することにより,腸管内における活性本体生成量の精度の良い予測が可能であること,代謝におけるエキス成分間の相互作用の検出が可能であることを示唆している.本手法により,より客観的な漢方薬エキスの品質評価法が構築できる可能性がある.