骨粗鬆症は、骨と溶かす破骨細胞の働きが亢進されることにより骨密度が低下し、骨折の危険性が増加する疾患である。本研究では、骨粗鬆症の治療薬を開発することを最終的な目標とし、薬の候補となる化合物を天然資源から探した。そして、本研究を実施した2年間の研究期間において、20個の新規化合物を単離し、5報の論文として発表した。本研究で得られた化合物の中には、破骨細胞の形成を阻害するものが多く存在する。さらに、それらの化合物の中には既存の治療薬とは異なる機構で破骨細胞の形成を阻害するものが存在することから、骨粗鬆症の新たな治療薬として活用されることが期待できる。
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