DNA損傷とその蓄積は、がんなどの生活習慣病の発症に関わっており、DNA損傷を抑制する物質は生活習慣病の予防に有効であると考えられる。DNA損傷抑制作用を有する天然資源ならびに活性成分を探索し、生活習慣病予防に有効なシーズを供給することを目的として研究を行った。天然資源を対象にコメットアッセイ法によるスクリーニングを実施し、DNA損傷抑制作用を有する天然資源を見いだした。また、10種の天然資源の成分検索を行い、13個の新規化合物を含む43個の化合物を単離・構造決定した。単離した化合物のDNA損傷抑制作用をコメットアッセイ法により評価したところ、4個の化合物が活性を示すことが明らかになった。
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