• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

術後患者におけるデクスメデトミジンの体内動態および臨床効果の個人差要因の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K18936
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 医療系薬学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

八木 達也  浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (70719575)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードデクスメデトミジン / 術後患者 / 薬物動態
研究成果の概要

33名の術後デクスメデトミジン投与患者がエントリーされた。デクスメデトミジンの血中濃度、AUC、分布容積および全身クリアランスの中央値(四分位数)はそれぞれ、0.54 ng/mL (0.37, 0.64 ng/mL)、 4.27 ng h/mL (2.92, 5.60 ng h/mL)、228 L (160, 313 L) および 29.4 mL/h (21.2, 37.0 mL/h)であった。排泄パラメータは、クレアチニンクリアランス変動率に相関した。RCSQとデクスメデトミジンの血中濃度のカットオフ値は、0.55 ng/mL(感度:0.71、特異度0.26、AUC=0.767)であった。

自由記述の分野

臨床薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

健常成人でのデクスメデトミジンの体内動態については明らかとなっているが、デクスメデトミジンの主な投与患者群である術後患者における体内動態の評価は乏しい。本研究の特色としては、心臓血管外科手術などの大侵襲手術を含む患者を対象としたことにある。術後患者におけるデクスメデトミジンの体内動態およびその変動要因を解明した点、血中デクスメデトミジン濃度と精神神経保護効果との関連を明らかにした点は、臨床現場において問題となっている術後せん妄の発症予防や体内動態変動を考慮したデクスメデトミジンの最適な投与方法の開発につながる。また、術後せん妄をはじめとする他の精神疾患の治療の研究に発展する可能性がある。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi