当研究室では、PI合成律速酵素PI3キナーゼII型α酵素(PI3K-C2α)KOマウスが血管形成障害による胎生致死であり、主としてPI(3,4)P2を産生してVEGF、TGFβやS1Pなど血管形成因子受容体のエンドサイトーシスとその後の細胞内小胞での受容体シグナリングに必要であることを報告している。本研究ではPI特異的結合蛍光プローブを用いてリアルタイム単一細胞イメージング法により観察し、TGFβ刺激により惹起される形質膜上で起こるPI代謝経路及びPI代謝を調節する代謝酵素を同定した。これらの結果から、PI3K-C2αを中心とした受容体エンドサイトーシスの全貌が明らかとなった。
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