• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

味蕾における塩味コーディング様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K18991
研究機関立命館大学

研究代表者

孫 紅キン  立命館大学, 総合科学技術研究機構, 研究員 (20773542)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード味覚 / 塩味 / ENaC
研究実績の概要

高血圧症の誘因として過剰摂取が問題となる食塩の「おいしさ」を司る上皮型ナトリウムチャネル (Epithelial Na+ Channel, ENaC)依存性塩味受容の細胞分子メカニズムの解明を目指して研究を行なった。具体的には、舌における化学センサー器官である味蕾での塩味の符号化様式を解明すべく、コンディショナル・ジーンターゲティングによるリバースジェネティクスの手法を駆使して、塩味受容の細胞基盤の解明を目指した。本年度は上記目的達成のために、ENaCαサブユニットの遺伝子発現解析のために作出した複数のマウスモデルの組織解析および機能解析、さらには特定の味細胞種選択的なENaCノックアウトマウスの作出を行なった。
発現解析では、ENaCのポア形成サブユニットであるαサブユニットが従来から知られているI型II型III型味細胞とは異なる細胞集団に発現していること、さらにはENaC発現細胞において細胞の興奮性を司るタンパク質群の発現を見出し、塩味受容細胞の細胞内シグナル変換機構・神経伝達のメカニズムを示唆する結果を得ている。また機能解析では、ENaC発現細胞のもつ興奮性や細胞内カルシウム動態などが明らかとなり発現解析で見出した分子の機能を観察することにも成功している。
また、トラブルにより予定よりも遅れていた細胞種選択的なENaCノックアウトマウスの作出も完了し、味覚行動実験・神経応答記録などを用いて同定した塩味細胞の役割を個体レベルで検証を始めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Bioconjugation strategy for cell surface labelling with gold nanostructures designed for highly localized pH measurement.2018

    • 著者名/発表者名
      Leonardo Puppulin, Shigekuni Hosogi, Hongxin Sun, Kazuhiko Matsuo, Toshio Inui, Yasuaki Kumamoto, Toshinobu Suzaki, Hideo Tanaka,Yoshinori Marunaka
    • 雑誌名

      Nature Communications

      巻: 9 ページ: 5278

    • DOI

      10.1038/s41467-018-07726-5

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Involvement of EP receptors in the regulation of Short circuit current by prostaglandins in A6 cells.2019

    • 著者名/発表者名
      Sun Hongxin ; Marunaka Yoshinori ; Asano Shinji
    • 学会等名
      The 96th Annual Meeting of the Physiological Society of Japan,
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi