本研究では、血管平滑筋型KATPチャネルのサブユニット構造の決定を目的として免疫組織学的解析を実施した。 マウス門脈平滑筋細胞において、抗SUR2B抗体、抗KIR6.1抗体を用いた『Proximity Ligation Assay(PLA)法』を行い、SUR2BおよびKIR6.1タンパク質の組織学的共局在を呈する免疫蛍光シグナルが観察された。一方、一次抗体の省略または抗体吸収試験を行い、同様の実験を実施したが、PLAシグナルは殆ど観察されなかった。 これらの結果から、マウス門脈平滑筋細胞におけるKATPチャネルのサブユニット構造の組み合わせはSUR2B/KIR6.1であることが強く示唆された。
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