アルツハイマー病やパーキンソン病をはじめとする神経変性疾患発症の原因の一つとして、ミトコンドリアの異常な分裂亢進による神経細胞死が考えられている。本研究ではミトコンドリア分裂の阻害剤をスクリーニングにより同定し、神経変性疾患の治療系を確立することを目的とする。 現在、121種類の候補薬物が同定されており、今後はこれらの候補薬剤に加え、新たなライブラリーを加え、二次スクリーニングを行う予定である。二次スクリーニングで得られた薬物は動物実験において、薬効、安全性を検証する。本研究によって、神経変性疾患のみならず、ミトコンドリア分裂に関わる多くの疾患の治療薬開発への道が拓かれることが期待される。
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