生体防御を担う免疫システムにおいては、オートファジーは単なる分解機構ではなく免疫システムそのものを調節する役割があることが示唆されている。我々は免疫細胞においてのみ機能するオートファジー制御因子Rufy4を同定しているが、今回その役割を明らかにするためRufy4遺伝子を破壊したマウスを作製し、解析をおこなった。このマウスを用いて気管支炎モデルを作製したところ、野生型と比較し肺における炎症応答が減弱している事が明らかとなった。この結果はRufy4が炎症応答をコントロールする新たな免疫制御システムを担っている事を示しており、オートファジーがより広範な免疫応答に関わっていることが明らかとなった。
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