研究課題
若手研究(B)
細胞内で生じるタウ凝集に選択的オートファジーシャペロン分子p62が関与することを示した。p62によって凝集したタウは、オートファジー機能の亢進に伴い細胞外へと分泌される。またタウ病理伝播動物モデルの作製に成功した。さらにオートファジー回復能を有する既存役rifampicinを用いた抗認知症投与方を確立した。
神経科学
本研究で見出されたオートファジーのタウ病理形成への影響と、これらを抑制可能なrifampicinの薬効の発見は、既存医薬品のdrug-repositioningの有用性を示すとともに、他因子疾患ともいえる認知症に対してrifampicinが単剤でカクテル療法同等の効果を発揮可能であることを示している。今後臨床試験を経て、適応の拡大による臨床現場での使用を実現したい。