研究課題
昨年度の検討により、CagA+EGFによる連続処理により、BRAF変異型のA375ヒト・メラノーマ細胞株にCDX2発現が誘導され、BRAF分子標的薬感受性が低下したことから、BRAF突然変異に変わる新たなドライバー遺伝子が生成した可能性が考えられた。しかし、もともとの細胞集団がBRAF遺伝子異常について不均一であった可能性があり、CagA+EGFによる連続処理により細胞選択が生じた可能性も否定できない。このため、バーコーディング技術により個々の細胞に「背番号」を振り、単一細胞由来のクローンにおけるBRAF遺伝子異常の変化、BRAF分子標的薬感受性低下を検討し、該当するクローンを抽出し全ゲノムシーケンシングを施行し、新規な遺伝子異常を同定することとした。BRAF変異型のA375ヒト・メラノーマ細胞株にA/TとC/Gを交互に合計30塩基の長さでランダムに配置した「バーコーディング配列」を導入したのちCagA+EGFを40週にわたり連続処理した。その後、BRAF阻害薬であるベムラフェニブを用いて阻害実験を行ったところ、阻害をされない細胞の増殖が認められた。これらについてバルクでシーケンシングを行ったところ野生型のBRAF配列が確認された。
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