研究は久留米大学倫理委員会の承認の上に行った。 びまん性第細胞型B細胞リンパ腫の患者検体、細胞株を使用してエストロゲンレセプターアルファ、エストロゲンレセプターベータの機能解析を行った。エストロゲンレセプターアルファ、エストロゲンレセプターベータの発現に性差は認められなかった。また、細胞株を用いた薬剤投与実験、遺伝子発現解析などを通じて、エストロゲンレセプターアルファ阻害剤がMAP キナーゼパスウェイを通じて細胞周期に関与していることを見出した。また、エストロゲンレセプターベータについては、多数例の臨床検体検討によりB細胞性リンパ腫の病態生理において重要な役割を担うものとして知られる既知のタンパク質との関連を示すデータを得た。これらの結果の一部を第79回日本血液学会学術集会、第57回日本リンパ網内系学会総会で発表した。上記について、現在、論文投稿の準備を進めている。
|