研究課題
当院で切除された肝腫瘍の再レビューを行い、現行のWHO分類に従って分類を行った。これらの中で混合型肝癌と肝内胆管癌を研究の対象とした。対象となる症例の臨床病理学的因子(年齢、性別、背景の肝疾患の有無、最大腫瘍径、脈管侵襲の有無、肝内転移の有無、リンパ節転移の有無、腫瘍マーカー(CEA, CA19-9, AFP, PIVKAII)の値など)を解析するとともに、パラフィン標本を用いて、免疫染色(S100Pなど)を行った。またKRASおよびIDH1/2の遺伝子変異解析のためにパラフィン標本よりDNAを抽出し、ダイレクトシーケンシングにより対象とする遺伝子の変異の有無の検討を行った。
2: おおむね順調に進展している
症例の抽出および臨床病理学的解析・免疫染色・遺伝子変異の検索はおおむね順調に進展している。当初はfluorescent in situ hybridizationも予定していたが、予算縮小の影響もあり、中止することとした。
平成29年度は国内および海外での学会発表を予定しており、同時に英文査読誌への投稿にむけて論文執筆を行う。論文作製のために予後の解析も行う予定である。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Journal of Clinical Pathology
巻: 69 ページ: 846-851
http://dx.doi.org/10.1136/jclinpath-2015-203491