肺動脈性肺高血圧症の特徴とされる内膜病変を形成するSugen5416+低酸素暴露(Su+Hypo)モデルにおいて、フローサイトメトリーや免疫組織染色によりEndMTの定量化・局在の検討を行ったところ、低酸素暴露単独モデルのSMA+/CD31+CD45- cells (内皮マーカーが残存したEndMT)が一過性に微増するのみであるのに対し、Su+Hypoモデルにおいては持続的に増加した。遺伝子改変マウスを用いた細胞追跡実験では、内皮マーカーが消失するEndMTは両モデルで認めており、内膜病変形成には内皮機能を維持したPVECsのEndMTが関与することが示唆された。
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