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2018 年度 研究成果報告書

腸管におけるIFNg産生性CD8T細胞の誘導機構解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K19165
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 免疫学
研究機関慶應義塾大学 (2017-2018)
国立研究開発法人理化学研究所 (2016)

研究代表者

田之上 大  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60732972)

研究協力者 須田 亙  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードMicrobiota / CD8T
研究成果の概要

本研究において通常環境下で飼育したSPFマウスの腸管にはインターフェロンガンマ(IFNγ)を産生するCD8T細胞が多く局在し、それが腸内細菌によって誘導されることを見出した。というのも、IFNγ産生CD8T細胞数は無菌マウスならびに抗生剤投与マウスで著しく少なく、無菌マウスにSPFマウス便の菌叢を定着させると誘導が認められる。また、マウスの飼育施設や同居実験の結果から特定の腸内細菌種がその誘導に関与することが明らかとなった。

自由記述の分野

腸内細菌学、免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

IFNγ産生CD8T細胞を強く誘導する我々の単離菌カクテルを経口投与すると、CD8T細胞依存的にリステリアモノサイトゲネス感染症の症状が緩和されたことから、IFNγ産生CD8T細胞は病原性微生物感染に対する抵抗性を強めることが示唆された。このことから、腸内常在菌によって誘導されたIFNγ産生CD8T細胞は腸管での微生物感染に対するバリア機能に貢献していることが推察され、同細胞を介した新しい感染症治療法の開発に繋がる可能性が考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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