研究課題/領域番号 |
16K19170
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
春田 淳志 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (70758911)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 専門職連携教育 / 筆記試験 / 観察評価票 / 自己評価票 / 実技試験 |
研究実績の概要 |
専門職連携能力評価における評価について、多職種連携能力(コンピテンシー)を基に、前年度に筆記試験、観察評価票、自己評価票を開発し、2017年度は、学術集会での中間報告、評価票の実現可能性の検証、自己評価票の妥当性の検証を行った。 1.筆記試験:2016年度に開発したSCT(Script Concordance Test)のパイロットテストの結果の中間報告を2017年5月に開催された日本プライマリ・ケア連合学会の学術集会で発表した。 2.観察評価票:2016年開発した観察評価票を検証するために、多職種連携カンファレンスのビデオを作成した。このビデオを基に、観察評価票の妥当性を検証するため、2017年5月の日本プライマリ・ケア連合学会学術集会のワークショップ、9月の看護師向けのワークショップ、2018年1月のAsia Pacific Medical Education Conferenceのワークショップで評価票のパイロット調査を行った。 3.自己評価票:言語的妥当性を担保した方法で日本語版を開発したAITCS(Assessmnt of Interprofessional Team Collaboration Scale)について2017年5月の日本プライマリ・ケア連合学会の学術集会で発表した。また、この評価票について、ある病院の全職種を対象に実施し、妥当性の検証を行った。 4.実技試験:多職種連携能力を評価できるシナリオと評価票を作成し、実技試験としてのOSCE(Objective Structured Clinical Examination)を開発した。2017年8月の医学教育学会学術集会にて、医学生を対象にしたOSCEのパイロットを実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.筆記試験:SCTを開発し、パイロット調査の結果を学術集会で発表することができた。 2.観察評価票:多職種連携能力を評価するための観察評価票の妥当性を検証するために、多職種連携カンファレンスのビデオを作成した。このビデオを用いた観察評価票のパイロット調査を行うためのワークショップを2017年5月、9月に実施し、2018年1月に国際学会でパイロット調査を行うことができた。 3.自己評価票:AITCSの日本語版の開発とその結果の学術集会での発表ができた。また、この評価票を用いて、病院の全職員の調査を実施することができた。 4.実技試験:医学生を対象に、2017年8月の医学教育学会学術集会にて、多職種連携能力を評価できるシナリオと評価票を作成し、実技試験のパイロットを実施し、検証することができた。
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今後の研究の推進方策 |
1.筆記試験:Web版でSCT(Script Concordance Test)を開発し、多職種の対象集団を増やし、妥当性を検証する。 2.観察評価票:Web版でビデオを用いた観察評価票を開発し、多職種の対象集団を増やし、妥当性を検証する。 3.自己評価票:AITCS評価票の日本語版の開発についての論文を作成する。 4.実技試験:医学生を対象に、実技試験のパイロットを継続する。
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