本研究は大学病院の乳腺外科専門外来にて原発乳癌患者および転移再発乳癌患者あわせて181名を対象としてのべ1530調査時点で調査を行った。QOL調査は疾患特異的尺度のEORTC QLQ-C30とBR23、効用値尺度としてEQ-5D-5Lを用いて実施し、調査時点の治療内容、薬物療法の有害事象も併せて聴取してデータベースを構築した。このデータベースを用いて乳癌の臨床病期が進むのと並行してQOLが悪化することを証明した。また英国で開発された転移再発乳癌患者のUtility予測モデルが日本人患者にも適応できることも証明した。
|