研究課題/領域番号 |
16K19197
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
崎村 正太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (60747393)
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研究協力者 |
三森 功士 九州大学病院別府病院, 外科, 教授 (50322748)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 末梢血中遊離DNA / 転移再発 / 大腸癌 / 診断法 |
研究成果の概要 |
全エクソームシーケンス、SNP arrayを用いて、原発巣切除後に再発を認めた大腸癌原発巣8ヶ所と転移巣12ヶ所の一塩基置換(SNV)を調べ、両者でclonalityの高いSNVに関して経時的に採取した血漿から採取した末梢血中遊離DNA(ctDNA)を用いてターゲットシーケンスを行なった。その結果、原発巣に認めていた一塩基置換と同一の変異を血漿から検出することが可能であったが、保存していた血漿量が少なかったため検出数は少なく既存の診断方法と比べ優位性を得ることはできなかった。今回の研究により、ctDNAは原発巣切除後の転移再発の診断における有用なツールとなる可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌の切除後は採血での腫瘍マーカーの測定や画像検査により再発の早期発見に努めるが、転移巣のサイズが小さい場合はいずれの検査でも感度が低く、早期発見が困難な場合が多い。本研究では血液中に循環している腫瘍由来のDNAを検出することに成功し、この結果より原発巣切除後の再発診断方法として応用できる可能性が示された。本手法に基づいた検査方法が確立できれば、より低侵襲で感度の高い再発診断検査ツールとなることが期待される。
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