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2017 年度 実績報告書

分光法によるアルカプトン尿症のスクリーニング検査法開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K19200
研究機関愛媛県立医療技術大学

研究代表者

徳原 康哲  愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (60746329)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードアルカプトン尿 / ホモゲンチジン酸 / ベンゾキノン酢酸 / 分光法 / 酸化剤
研究実績の概要

平成29年度には、「ホモゲンチジン酸(HGA)の酸化反応の更なる迅速化」および「尿中の共存物質が測定系へ与える影響の確認」をおこなった。研究成果を以下に示す。

1.アルカリ溶液と酸化剤を組み合わせてHGAに添加すると、アルカリ溶液のみを添加した場合と比較し、HGAの褐色化は促進されることが明らかとなった。さらに、分光法により観察されるアルカプトン尿特有のピーク(406、430 nm)の吸光度を比較したところ、アルカリ溶液と酸化剤を組み合わせて添加したほうが2つのピークの吸光度は有意に上昇した。アルカリ溶液と酸化剤を添加した際のHGAの変化をLC-TOF/MSおよびNMRにて解析した結果、HGAはベンゾキノン酢酸(BQA)へと急速に酸化されていた。
2.尿中の共存物質が測定系へ与える影響のについて検討をおこなった。アスコルビン酸が尿中に高濃度存在すると、HGAからBQAへの酸化が阻害され、406、430 nmのピークは出現しなくなった。また、ビリルビンも尿中に高濃度存在すると、黄色調が強くなるため、406、430 nmのピークは観察できなかった。

以上1、2の研究内容については、現在、論文投稿中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 酸化剤を用いたアルカプトン尿の暗褐色化促進の検討2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木 七海,内藤 楓,仲宗根 由華,田中 雅美,宿谷 賢一,徳原 康哲.
    • 学会等名
      第12回日本臨床検査学教育学会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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