本研究では 2 年間の研究期間内に、mu-delta ヘテロ二量体とRTP4との相互作用について解析し、その相互作用の阻害によるモルヒネ鎮痛耐性形成への影響を明らかにすることを目的とした。結果として、相互作用を阻害すると予想される RTP4 deletion mutant の作製が完了し、RTP4ノックダウンが mu-delta ヘテロ二量体の形成を阻害することを in vitro で明らかにした。またRTP4 の発現誘導時に耐性形成を確認できる in vitro モデルの構築と、RTP4 floxed マウスの個体復元と繁殖に成功し、モルヒネ鎮痛耐性形成への影響の解析ツールの準備が整った。
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