本研究では陽子線治療などの粒子線治療で発生する二次中性子を効率的に検出するために、6リチウムを含んだ水ベースの液体シンチレーターの開発を行った。水シンチレーターは水に有機溶剤を溶かすための界面活性剤とリチウム化合物、有機溶剤(プソイドクメン )、発光剤(ジフェニルオキサゾール)から構成されている。申請者はこれらの構成要素について種々の薬品の中から選定を行い、界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム、リチウム化合物として臭化リチウムが適していることを明らかにした。また作成した水シンチレーターについて基礎特性である発光量と透過度の測定を行い、その性能を評価した。
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