フラットニングフィルターフリー(FFF)ビームを用いたIMRTにおけるMLCの位置精度が線量に与える影響を検討した。前立腺と頭頸部癌患者を対象としてIMRTの治療計画を作成し、自作ソフトでMLCの位置に誤差を加えて、線量計算を行った。もとのプランと比較し、PTVの線量の変化を求めた。また、MLCの開度をプランごとに算出した。PTVの線量の変化は通常のビームと比べてFFFビームで大きくなった。MLCの開度は通常のビームと比べてFFFビームで狭くなった。PTVの線量の変化とMLCの開度は不の相関を示し、MLCの開度が狭い治療計画ではMLCの位置誤差に対して、堅牢性が低いことが示された。
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