重粒子線ブラッグピークの飛程シフトに着目し、フラットパネルとレンジシフタを用いた検出器構成により、飛程シフト量を検出する事による粒子線の画像化の実現可能性を検討した。ブラッグピークのレンジシフトが高精度で検出されれば、それを用いた画像化は十分可能である事が示唆された。一方、体内の軟部組織によるレンジのシフト量は小さく、機械的なレンジシフタを作成して識別するのは困難である事が分かった。レンジシフトの検出には奥行き方向の検出器が有効である。本研究では、画像化装置としてのフラットパネルの可能性と、粒子線検出器及び散乱線検出器としてのMPPCの性能を確認した。
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