研究実績の概要 |
平成28年度は、当初の計画通り、参加者リクルートのための広報資料、減塩指導に用いるパンフレットを作成した。参加者リクルートに関しては、白河厚生総合病院、白河農業共同組合、白河市、西郷村に加えて、須賀川市の協力を得て行った。サンプルサイズについては、先行研究に基づいて再計算し、両群合わせて150名に修正した。計158名の参加者をランダムに減塩モニタ使用群、コントロール群に分け、4週間後の随時尿による推定1日塩分摂取量を評価した。統計解析には、家族およびリクルート母体をクラスターとし、年齢、性別、Body Mass Index、高血圧・慢性腎臓病の既往歴、ベースラインの随時尿による推定1日塩分摂取量で調整したマルチレベル分析を用いた。結果、減塩モニタ使用により、-0.50 g/day (95% confidence interval [CI] -0.95, -0.05; P = 0.030)の減塩効果、 -4.4 mmHg (95% CI -8.7, -0.1; P = 0.044)の収縮期血圧の降圧効果を認めた。第13回アジア太平洋高血圧学会で発表予定であり、論文作成を並行して進めている。
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