研究実績の概要 |
•前年度は、福島県内の避難区域13市町村の1自治体(楢葉町)の平成28年度特定健診受診者受診者を対象(約1,000人)とし、バイオマーカー検査(血清鉄、血清マグネシウム)による住民の栄養状況を評価し、バイオマーカーデータおよび特定健診データを集まって、血清鉄、血清マグネシウムと生活習慣病の関連を検討した。解析方法:血清鉄、血清マグネシウムを四分位で分析を行い;各グループの多変量調整したオッズ比をロジステックモデルにより算出した;共変量:性別、年齢(<=49, 50-64,>=65 ,BMI(<25, >=25)、喫煙(習慣的喫煙あり、習慣的喫煙なし)、飲酒(毎日、ときどき、ほとんど飲まない、まったく飲まない)、運動(30分以上の運動習慣あり、 30分以上の運動習慣なし)となった。分析結果:血清鉄、血清マグネシウムの低値群にくらべ、高値群の糖尿病の有病リスクを有意に下がる。楢葉町住民において、血清マグネシウム高値と血清鉄高値は糖尿病の予防因子だと考えられる。 なお、29年の9~10月に、楢葉町40~89歳男女を対象として特定健診を行なうとともに、栄養に関する血清鉄、血清マグネシウムのバイオマーカー検査も実施した。楢葉町住民の特定健診データとバイオマーカーデータの整理、統合中です。バイオマーカーと生活習慣病との関連を縦断的な解析を行なう予定です。
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