PLS判別分析を用いて比較した結果、肥満の判別に寄与する物質は、尿では4つのアミノ酸代謝経路(グリシン、セリン、スレオニンの代謝、システインとメチオニンの代謝、フェニルアラニンの代謝、ヒスチジンの代謝)、血漿では2つのアミノ酸代謝経路(フェニルアラニンの代謝、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸の代謝)に関連する物質であった。フェニルアラニンの代謝に関わる物質が血漿と尿に共通して肥満の判別に寄与していた。血漿脂質では3つの脂質代謝経路(脂肪酸の生合成、リノール酸の代謝、不飽和脂肪酸の生合成)に関連する物質が肥満の判別に寄与していた。今後も、フォローアップ研究を続けながら検討を進める。
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