当施設において対象期間中に172人(当研究を開始した2014年から227人)の母のうち、103人が写真を送付し、計121点の写真を医師が判定した。対象者に胆道閉鎖症と診断されたものはなかった。対象者は適切に写真の送付ができ、メールの送受信での不具合等は生じなかった。 対象とする母親世代にとって当手法は簡便であり有用と考えられた。写真の送付から判定や判定通知に時間差など、改良の余地があるが写真としてデータを蓄積できることは侵襲がなく客観性が得られ有効である。携帯電話、スマートフォンの機能は年々向上しており、医療の場において遠隔診断の一助になることが示唆された。
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