本研究は、産業保健スタッフによる糖尿病を有する労働者に対して、受診勧奨や疾病管理の効果を、受診が必要な人が適切に医療機関に受診していることの指標(Crude coverage: CC)、 受療することに加えてコントロールが良好であることの指標(Effective coverage: EC)で評価した。その結果、血糖コントロールに良好な影響を与えていること、CC, ECが企業における慢性疾患管理の指標として有用であることを明らかにした。また、活動量計等を用いて自己測定することで、血糖管理にも有効であることを無作為化比較試験で明らかにし、職域における介入策となることを示した。
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