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2017 年度 実績報告書

被災高齢者の中長期的な精神・身体・社会的健康についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K19267
研究機関東北大学

研究代表者

坪谷 透  東北大学, 歯学研究科, 助教 (30650650)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード健康の社会的決定要因 / 社会疫学 / 身体機能 / 精神健康 / 震災
研究実績の概要

世界中で自然災害が繰り返し起こりその度に多くの健康被害が発生している。これまで大災害震災後の精神的健康被害の研究は多いが、以下に記すような多くの限界があった。1)被災後1年程度までのフォローアップの研究がほとんどである。2)精神面の健康ばかりが注目され、「身体の健康(機能)」がフォローされていない。3)被災者の「震災前の情報」が利用可能ではないために、震災の影響を適切に評価できていない。4)災害弱者に分類される「高齢者」に注目した研究がない。東日本大震災後の日本をみれば明らかなように、大震災による影響は1年程度ではまったく解消されない。また、震災が影響を及ぼすのは、メンタルヘルスだけではない。震災前のデータが利用可能でなければ、震災前から病気があったのかどうかの区別が極めて困難である。高齢者は、若年者と違い虚弱であり、健康影響の被害が生じやすい。これらの限界を超えるべく、本研究課題では、東日本大震災前の人々のつながりが被災後の健康保持に寄与していたことを明らかにした岩沼市の全高齢者を対象とする縦断研究を継続し分析を行った。
本分析の結果は、学術的には以下などの論文で発表した。(Tsuboya, et al. Social Science & Medicine 2017, Tsuboya, et al. Social Science & Medicine 2016) 。また日本語でのウェブでも情報発信を行い(https://www.jages.net/project/bunseki/iwanuma/ )、知見を社会に還元すべくプレスリリース( https://www.jages.net/about_jages/puress/ )も行った。年度の最終年度末にはシンポジウムに(https://www.jages.net/iwanuma/)て成果発表を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Predictors of decline in IADL functioning among older survivors following the Great East Japan earthquake: A prospective study2017

    • 著者名/発表者名
      Tsuboya Toru、Aida Jun、Hikichi Hiroyuki、Subramanian S.V.、Kondo Katsunori、Osaka Ken、Kawachi Ichiro
    • 雑誌名

      Social Science Medicine

      巻: 176 ページ: 34~41

    • DOI

      https://doi.org/10.1016/j.socscimed.2017.01.022

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2018-12-17  

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