本研究では、妊娠期低栄養環境に曝露された子供の体温や、行動、エネルギー代謝について観察するため、メタボローム解析技術の構築および低体温モデルマウス作成を試みた。GC/MS/MSおよび探針エレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析(PESI/MS/MS)を用いて、肝臓や筋肉、脳内におけるメタボローム解析手法を構築した。モデルマウスについては、妊娠期に摂食制限を行い、モデル作成を試みた。摂食制限期間が10日以上では出産が認められず、5日間の制限においては出産は認められたものの、離乳時の体温はコントロール群と同程度であった。従って、低体温モデルマウスの作成方法について引き続き検討する。
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