要介護認定率が福島県で急増している原因を明らかにするため、要介護認定情報の収集を実施した。本年度までに15自治体の情報収集が完了し、悉皆性のあるデータベースを構築した。要介護認定情報と健診情報を突合できた双葉町のデータを用い、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、脳卒中の既往、心疾患の既往の有無別に要介護2以上の新規認定リスクを検討した。人口寄与危険度割合は高血圧が最も高く33.1 %であり、震災前後で対象者の高血圧の有病割合が45.7 %から56.2 %と急増していることから、被災自治体の一つである双葉町における震災後の要介護認定率の急増には高血圧が大きく寄与した可能性がある。
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