研究実績の概要 |
Clostridium difficile infection (CDI) は, 原因菌であるC.difficileが消毒薬抵抗性の芽胞を形成することから, 感染対策上もその発生抑制が重要で, CDIのリスク因子を把握することが望まれている。本研究の目的は, 大規模医療データベースおよび臨床データの解析を合わせて行うことで, 抗菌薬の種類の違いや併用での組み合わせにより, CDI発症リスクがより高い因子を検討することである。これまでに国内の副作用データベースを用いて, 3種類の抗菌薬についてよりリスクが高い可能性を見出した。しかし, 国内のデータベースのみでは組み合わせでのよりリスクの高い因子は得られなかった。今後, 海外の副作用データベースの分析を行うプログラムを構築し解析を進める。そして, これらデータベースより得られた知見を臨床データと比較検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
国内のデータベース(PMDA)解析は, 市販ソフトを利用し解析可能であったが, 海外のデータベース解析には別途プログラムを構築する必要があった。このため平成28年度は国内のデータベース(PMDA)解析, および海外のデータベース解析用のプログラム構築に留まざるを得ず, 海外のデータベース検索, およびその後の解析は次年度にずれ込むこととなった。
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