研究課題
がん化学療法中の悪心・嘔吐患者において障害された覚醒と就眠のリズムを、光療法を用いて修正し、それによる制吐作用を検証する。本研究の仮説検証過程は以下の通りである。(1) がん化学療法患者における覚醒と就眠のリズム障害を時計遺伝子の定量により評価する。(2) 制吐剤の定期的時間差交替療法と光療法の併用による臨床的制吐作用を臨床試験で評価する。(3) 制吐作用の効果がみられた症例における時計遺伝子の表出を定量評価する。本研究の仮説は、がん化学療法中の催吐患者において時計遺伝子の発現障害があり、制吐剤の定期的時間差交替療法と光療法の併用により効率よく悪心・嘔吐がコントロールできる、である。がん化学療法中患者において光療法の制吐効果を、臨床的、分子生物学的に確認するのが本研究の目的である。
3: やや遅れている
まずは時計遺伝子の発現を健常人および患者の検体で確認しようとしている。分子生物学的な検索(PCR)の条件設定に時間を要している。
当初の予定通りに末梢血中の時計遺伝子の発現を確認し、光療法によって起こる変化と、それに伴う制吐作用について検討する。またその後の検討により、研究計画の段階では予定していなかったラメルテオン(商品名:ロゼレム)による時計遺伝子発現変化と制吐作用についても検討することを考えている。
所定の初年度研究が終了し、次年度の研究に入る。
現在の条件設定を継続して行う。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 14件、 謝辞記載あり 1件)
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