研究課題/領域番号 |
16K19316
|
研究機関 | 独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
尾原 麻耶 独立行政法人国立病院機構愛媛医療センター(臨床研究部), 第3室 神経筋疾患・重心研究室, 医師 (90772533)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 認知機能低下 / 軽度認知障害 / インスリン抵抗性 / 動脈硬化 |
研究実績の概要 |
本研究では愛媛大学附属病院 抗加齢・予防医療センターにおいて、抗加齢ドックを平成18年(2006年)3月より受診した方のデータの収集及び解析を行っている。研究の初年度(平成28年度、2016年度)は平成26年(2014年)11月までの同ドック初回受診者のみの解析(横断研究)を行い、平成29年度(2017年度)は受診の期間を平成29年10月末にまで延長し、同ドックの複数回受診者のうち、経時的に認知機能検査を行った、糖尿病治療歴のない288名(男性188名、平均年齢67.0歳、平均受診間隔3.0年)のデータを集積し、解析を進めた。 研究では認知度チェックテスト(MCI Screen)で軽度認知障害(MCI)を診断し、血液検査にて空腹時血糖、HbA1c、空腹時インスリン値、末梢インスリン抵抗性(HOMA-IR)、インスリン分泌能(HOMA-β)、動脈硬化指標として上肢足首間脈波伝播速度(baPWV)及び頸動脈エコーで総頚動脈内膜中膜厚(IMT)を評価した。 認知機能低下と糖尿病、動脈硬化指標との関連を解析した結果、末梢性インスリン抵抗性が高い場合、インスリン分泌能がMCI発症や認知機能の経時的悪化に独立して影響する可能性が示唆された。平成30年度(2018年度)はその研究成果を日本老年医学会学術集会にて発表を行った。 平成30年8月より研究者の産休育休取得に伴い、研究を一時中断しているが、令和元年(2019年)5月より再開の予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究者の産休育休取得に伴い、研究を一時中断している。しかし、復職と共に研究も再開の予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
関係学会にて発表した研究成果につき、論文化を進め、公表する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究の一時中断に伴い、物品購入費、学会での成果発表にかかる旅費、論文化に関係する諸経費を次年度に持ち越したため。
|