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2018 年度 研究成果報告書

高齢心不全患者の身体的・精神認知的虚弱に対する運動療法の有効性とその最適化

研究課題

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研究課題/領域番号 16K19318
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 内科学一般(含心身医学)
研究機関自治医科大学

研究代表者

小森 孝洋  自治医科大学, 医学部, 講師 (80406107)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード認知機能 / 心不全 / 深部白質病変 / 血圧日内変動
研究成果の概要

本研究では、高齢心不全患者の身体的・精神認知的虚弱状態の関連因子を骨格筋、脳、神経液性因子、血行動態の面から評価した。急性心不全で入院した患者73名を登録し、24時間血圧測定、頭部MRI、認知機能検査が実施できた患者28名に対して横断解析を行った。夜間の血圧が低下しにくいNon-dipper型血圧変動を呈する患者においては、頭部MRIで認められる深部白質病変の容積が夜間血圧低下が正常であるDipper型の患者に比べて有意に高値であった(1.31±1.28 ml vs 0.55±0.58 ml, p=0.04)。運動療法での介入は患者の通院困難により十分実施できなかった。

自由記述の分野

医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究からは、心不全患者の深部白質病変と血圧日内変動の関係が示唆された。高血圧患者においては、大脳の深部白質病変は認知機能低下との関係が報告されており、また、血圧日内変動異常との関係も報告されているが、心不全患者においては明らかでなかった。心不全患者の多くに認知機能低下および血圧日内変動異常を呈することが知られており、その機序に深部白質病変の増加が関係している可能性が本研究から示唆された。

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公開日: 2020-03-30  

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