研究成果の概要 |
HBV急性感染時のHBV-DNAに対する核酸認識や自然免疫機構は不明な点が多く、慢性感染では免疫寛容状態が成立し、HBV完全閉鎖2本鎖DNAが核内に残存し完全排除は困難である。本研究では細胞内DNAセンサー分子のHBV感染、HBV-DNA複製に対する影響と免疫応答に関して検討した。 DNAセンサー分子のうち、特にDDX41に着目し、各種肝細胞株における発現を解析した。DDX41を恒常的ノックダウンしたNTCP-C4-HepG2細胞を作成し、HBVウイルス感染を行った場合、HBV-DNA,RNAがコントロールと比較して早期に増加した。DDX41がHBVの増殖を肝細胞内にて抑制する結果が示唆された。
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