消化管がん転移に寄与するlncRNAをTCGAの大腸がんの遺伝子発現データであるCOADREAD exonexpressionを用いて抽出した。正常大腸より発現が高く、リンパ節転移陽性群で転移陰性群より発現が高いlncRNAから21遺伝子を解析の対象とした。選択したlncRNAの発現を大腸がん細胞で検討し、大腸がんで正常より発現が上昇しているlncRNAとしてDUXAP8, DUXAP10を抽出した。DUXAP10をノックダウンは細胞増殖を有意に抑制し、スクラッチアッセイでは遊走能の抑制が認められた。以上よりDUXAP10は大腸癌において増殖、遊走能に関与するlncRNAと考えられた。
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